- 1 【2026年問題】海外FXと銀行出金の仕組み整理
- 2 はじめに(本記事の位置づけ)
- 3 そもそも何が起きているのか?
- 4 海外FXとお金の流れ(基本構造)
- 5 新しい法律で何が変わろうとしているのか
- 6 なぜ「銀行口座凍結」の話が出てくるのか
- 7 「公布」と「施行」のタイムラグに注意
- 8 海外FXの前提ルール
- 9 🔴【重要アップデート】XMの仮想通貨出金対応について
- 10 仮想通貨入出金があっても「前提」は消えない
- 11 XMユーザーが押さえておくべき論点(前提整理)
- 12 残る最大の論点は「元本分」
- 13 なぜ「サブ口座」では解決しないのか
- 14 元本に関して考えておくべき具体的な行動例(参考)
- 15 「判断できる状態」を作ることが目的
- 16 リスクを最小化するための考え方(まとめ)
- 17 さいごに
- 18 今後について
【2026年問題】海外FXと銀行出金の仕組み整理
免責事項
https://www.jidoubaibai.biz/lp/menseki/
【2026年1月8日:更新】
はじめに(本記事の位置づけ)
本記事は、
海外FXを利用してEA運用を行っている方向けに、
入出金ルートの「前提」を整理するための参考資料です。
特定の証券会社・ブローカー・決済手段を推奨するものではありません
いま何かを実行することを促す記事ではありません
ご利用中のサービスや時期によって状況は変わる可能性があります
最終的な判断は、
必ずご自身で最新情報を確認したうえで行ってください。
そもそも何が起きているのか?
最近、SNSなどで
「銀行口座が凍結された」
「出金できなくなった」
といった情報を目にする機会が増えています。
ただし、
海外FXの利用そのものが突然禁止された
という話ではありません。
背景にあるのは、
海外FXと資金をやり取りする際に使われてきた
“収納代行”という仕組みに対する法整備の動きです。
海外FXとお金の流れ(基本構造)
海外FX業者は、日本国内の銀行口座を保有できません。
そのため、これまでは次のような構造が一般的でした。
入金
ユーザー → 国内の収納代行業者 → 海外FX業者
出金
海外FX業者 → 国内の収納代行業者 → ユーザー
振込先の名義が
「XM」などのブローカー名ではなく、
見慣れない日本法人や個人名になっている場合、
それが収納代行業者です。
新しい法律で何が変わろうとしているのか
2025年6月、
クロスボーダー収納代行に関する資金決済法の改正が行われました。
オンラインカジノをきっかけとした
マネーロンダリング対策の強化があります。
その流れの中で、
海外との資金移動を仲介する「収納代行業者」に対しても、
規制の網が明確にかけられる形になりました。
なお、今回の法改正は
海外FXの利用そのものを禁止するものではありません。
少なくとも、
海外FXが直ちに違法になった、という話ではありません。
ポイントは非常にシンプルです。
「国の許可なく、
海外との資金移動を代行してはいけない」
多くの収納代行業者は、
この「資金移動業」の登録を持っていないため、
今後は代行業者側の取引停止や調査が論点になります。
※Bitwallet等も、
この枠組みの影響を受ける可能性があります。
なぜ「銀行口座凍結」の話が出てくるのか
日本の銀行は、
無許可業者との取引を把握した場合、
それを放置することができません。
そのため、
- 代行業者の口座が調査・停止される
- そこに資金を送っていた取引履歴が確認される
- ユーザー側の口座も確認対象になる
という流れで、
ユーザーの銀行口座が
一時的に制限されるケースが出る可能性があります。
※凍結=口座内資金が没収される、という意味ではありません
※ただし、生活費の引き落とし等に使っている口座の場合、 一時的な制限でも影響が大きくなる可能性があります
生活費に使う口座と、
投資・運用に使う口座を分けて管理する、
という考え方が重要になります。
これは今回の法改正に限らず、
投資全般における
リスク管理の基本的な考え方のひとつです。
「公布」と「施行」のタイムラグに注意
法律には、
公布(決まったことの発表)
施行(実際にルールが適用される日)
という2段階があります。
金融分野では、
施行を待たずに銀行側が自主的に対応を始めるケースが多い
という点が特徴です。
これは
「後から金融庁に責任を問われないため」
という銀行側の事情によるものです。
海外FXの前提ルール
― 同一ルートの原則
ここで重要になるのが、
海外FXに共通する基本ルールです。
入金相当額分は、入金と同じルートで出金する必要がある
という考え方(いわゆる 同一ルートの原則)が採用されています。
たとえば、
銀行振込で入金した元本 → 原則として銀行ルートで戻す前提
仮想通貨で入金した元本 → 原則として仮想通貨ルートで戻す前提
になります。
この「前提」は、
仮想通貨入出金が使えるようになった今でも変わりません。
🔴【重要アップデート】XMの仮想通貨出金対応について
🔴 2026年1月8日、XMより暗号資産(仮想通貨)出金に関する
正式な仕様変更の案内が行われました。

これにより、現在は、
入金額分(元本)
取引によって発生した利益分
のいずれについても、
暗号資産(仮想通貨)で出金できる仕様が実装されています。
🔴 これは、
本記事を初回公開(26.01.06)した時点では
「将来的な可能性」として扱っていた部分が、
実際にアップデートされたという点で、
非常に大きな変更点です。
仮想通貨入出金があっても「前提」は消えない
近年、
仮想通貨による入出金が可能なブローカーも増えています。
ただし重要なのは、
「今から仮想通貨が使える」こと自体ではありません。
過去にどのルートで入金しているか
元本と利益がどのように扱われる仕様か
これらが、
将来の出金方法の前提をすでに決めている
という点が本質です。
🔴 仮想通貨出金が可能になったことで
「選択肢は広がった」一方で、
過去の入金履歴そのものが消えるわけではありません。
XMユーザーが押さえておくべき論点(前提整理)
XMではこれまで、
元本:入金ルートに準拠
利益:銀行出金が基本
という仕様が中心でした。
🔴 現在は、公式アップデートにより
元本
利益
のいずれについても、
仮想通貨での出金が可能な状態になっています。
🔴 この点は、
本記事で解説してきた
「出口の選択肢」という観点において、
非常にポジティブな変化です。
「将来的に利益分の出金方法について、
仮想通貨に対応する可能性がある」
といった案内・回答が出ています。ただし、
【 実装の有無や時期、条件等 】
については
現時点では明言されておらず、
確定情報ではありません。
🔴 26.01.08にXMから公式見解がでました。(先述済み)
※本記事はXMの利用・非利用を推奨するものではありません
※あくまで仕様と前提を整理するための参考情報です
残る最大の論点は「元本分」
🔴 仮に、
利益分・元本分ともに
仮想通貨で出金できる仕様が整ったとしても、
「過去に銀行振込で入金した元本が存在する」
という事実そのものは変わりません。
海外FXでは、
元本はあくまで 入金ルートに紐づいたまま だからです。
つまり、
→ 銀行ルートで戻す前提の資金
が、すでに存在している、ということになります。
🔴 今回のXMアップデートによって
この問題が即座に解消されたと断言できるわけではありません。
なぜ「サブ口座」では解決しないのか
これまで、
凍結されてもいいサブの銀行口座を使えばいい
という意見が出ることもありました。
しかし今回の法改正で問題になっているのは、
あなたの銀行口座ではありません。
規制の対象は、
海外FX業者と日本の銀行をつないでいる
収納代行業者(送金元) です。
もし、
収納代行業者の口座が停止される
銀行が代行業者からの送金を受け付けなくなる
という状況になれば、
👉 どの銀行口座を用意しても、
そもそも送金自体が行われません。
これが、
「元本分の銀行出金ルート」が
最大の論点とされている理由です。
元本に関して考えておくべき具体的な行動例(参考)
ここでお伝えしたいのは、
「今すぐ全員が同じ行動を取るべき」という話ではありません。
ただし、
法改正を見据えたリスク管理として、
実際には次のような整理や動き方を検討するユーザーもいます。
参考事例をいくつか挙げておきますので参考にしてください!
① まずは「元本の前提」を一度整理するという考え方
たとえば、
過去に 銀行振込で入金した元本 について
代行業者や銀行ルートが通常通り動いている間に
一度銀行出金し、元本の前提を整理する
という対応を取るケースがあります。
これは、
今後どの出金ルートが使えるか不透明な中で
入金履歴によって選択肢が縛られ続ける状態を避ける
という目的で行われる、
あくまで一つの考え方・事例です。
※すべての人に必要な対応ではありません
※状況や資金量によって判断は分かれます
② 「運用を止めない」ための再開パターンの考え方
元本を整理した後も、
運用を完全に止める必要はありません。
実際には、次のような判断が取られることがあります。
利益分も含めて、
仮想通貨で完結した入出金設計を採用しているブローカー
(例:HFMなどが挙げられます)
を選択し、運用を継続する利用中ブローカーの
仕様変更や公式アップデートを待ちながら
資金配分を調整して運用を続ける
いずれの場合も共通しているのは、
👉 「出金ルートの前提を理解したうえで、
運用を止めずに継続している」 という点です。
※上記は出金設計の考え方を説明するための例であり、
特定のブローカーの利用を推奨するものではありません。
③ 重要なのは「切り替え」ではなく「理解した継続」
ここでお伝えしたいのは、
どこに切り替えるべき
仮想通貨で必ず入金すべき
という話ではありません。
重要なのは、
自分の元本が
どの出金ルート前提になっているかその前提のまま
運用を続けて問題ないか
を理解したうえで、
運用を継続する
一部だけ調整する
様子を見ながら判断する
といった選択を
自分で選べる状態を作ることです。
④ XMを利用している場合の考え方(前提整理)
XMの場合、これまでの仕様では、
元本:入金ルートに準拠
利益:銀行出金が基本
という前提がありました。
🔴 その後の仕様変更により、現在は
元本
利益
のいずれについても、
暗号資産(仮想通貨)での出金が可能な仕様が実装されています。これは、
本記事の初期段階で言及していた
「将来的な対応の可能性」が、
実際に形になった重要なアップデートです。
一方で、
次の点は引き続き意識しておく必要があります。
過去に どのルートで入金した資金が存在しているか
その資金が、
どの前提で管理・区分されてきたか将来、仕様や規制環境が再度変化した場合、
どの選択肢が残る可能性があるか
🔴 仮想通貨出金が可能になったからといって、
「過去の入金履歴や前提が完全に無関係になる」
と断定できる段階ではありません。
そのため、
考え方の一例として、
次のような整理を検討するユーザーもいます。
過去に銀行振込で入金した元本は、
一度銀行ルートで出金し前提を整理する
②
その後、仮想通貨で再入金し、
以降は仮想通貨ルートを前提に運用する
といった整理を検討するケースもあります。
ただし、この方法についても、
将来の仕様変更の内容
実装時期や適用条件
によって前提が変わる可能性があるため、
常に最適とは限りません。
「判断できる状態」を作ることが目的
ここまで挙げた内容は、
いずれも 参考となる考え方・事例であり、
この通りに動いてください
これが正解です
という意図ではありません。
大切なのは、
自分の資金のうち
どれが銀行入金の元本なのかその元本が
どの出金ルート前提になっているのか仕様が変わった場合に
選択肢がどう変わる可能性があるのか
を把握したうえで、
いまは何もしない
一部だけ整理する
将来の仕様変更を待つ
といった判断を
自分で選べる状態を作ることが、
リスク管理になります。
リスクを最小化するための考え方(まとめ)
EA太郎としてお伝えしたいのは、
特定の行動やブローカーを推奨することではありません。
重要なのは次の3点です。
自分がどの入金ルートを使ってきたか
元本と利益がどのように扱われる仕様か
利用中ブローカーの出金設計がどうなっているか
これらを 事前に理解しておくこと が、
長くEA運用を続けるうえでのリスク管理になります。
さいごに
「大手だから事前に案内があるはず」
という期待は、
資金管理の観点では注意が必要です。
仕様変更は、
事前告知ではなく事後告知になるケースも少なくありません。
トラブルが表面化していない
“平時”のうちに、前提を理解しておくこと。
それが、
2026年を見据えた
もっとも現実的で穏やかな備えだと考えています。
※本記事は調査に基づく参考情報です
※内容は変更される可能性があります
※最終判断は必ずご自身で行ってください
今後について
仮想通貨入出金の操作方法は別記事で整理予定
Discordでは引き続き
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