FX取引の第二段階は、注文の仕方を学ぶことです。聞きなれない言葉かもしれませんが、FX取引の全ての行為は注文から始まるので、ぜひマスターしておいてください。
成功注文
基本的な注文方法の一つである「成功注文」を見てみましょう。
成行注文は、「今すぐ買いたい」「今すぐ売りたい」というときに使える注文方法です。ストリーミング注文とも呼ばれる成行注文は、レートを指定せずに売買する注文方法です。
指値注文
次に、[指値]注文について説明します。指値注文とは、価格を指し示す、つまりレートを指定する注文のことです。買いでも売りでも同じですが、「○○円で買います!」というのが指値注文です。
わかりやすくするために、例を挙げて説明します。
あなたは、USD/JPYのレートが1ドル=100円のときに、USD/JPYという通貨を成行注文で購入します。そして、円安になることを見越して「102円で売る」という注文を出します。この「102円で売る」というのは指値注文です。
しかし、為替レートは必ずしも思い通りに動くわけではなく、101.70円までは順調に円安方向に動くものの、その後はレートが反転してしまいます。少しずつ円高方向にレートが動いているようです。
そこで、最低限の利益を確保するために、「レートが101円に戻ったら売る」という注文を出します。この注文を【逆指値】注文といいます。
逆指値注文
指値注文は「現在のレートより有利なレートでの注文(現在のレートより安くドル円を買いたい場合)」、逆指値注文は「現在のレートより不利なレートでの注文(現在のレートより高くドル円を買いたい場合)」となります。指値注文と逆指値注文の違いについて、ぜひ覚えておいてください。
また、指値や逆指値の注文をしたからといって、必ずしも指定したレートで約定するとは限りません。nBarの性能も関係しますが、簡単に言うと、FX会社によって執行能力が違うんです。ですから、100.120円で指値注文を出したとしても、100.110円で約定してしまうこともあります。この注文価格と約定価格の差のことを「スリッページ」と言います。
FX会社によって約定力が異なり、どのFX会社でもスリッページが発生する可能性があることに注意してください。
OCO注文
まずはOCO注文から。実際の取引でどのように使えるか見てみましょう。
USD/JPYのレートは100円です。しかし、「もう少し下がってから買いたい」「トレンドが発生してから買いたい」という2つの思いがあるとします。そんなとき、活用できるのがOCO注文です。99円で指値注文、101円で逆指値注文を出せば、2つの思いを乗せたOCO注文になります。
この場合、99円の指値注文は「逆指値注文」とも呼ばれます。逆指値注文とは、将来の上昇を見越して買ったり、逆に将来の下落を見越して売ったりする注文のことです。
101円の買い注文は「順張り注文」と呼ばれ、トレンドの中で売買することを指します。上昇トレンドで買い、下降トレンドで売る。この順張り注文は、FX初心者が最初にマスターすべき注文なので、ぜひマスターしておいてください。
IFD注文
IFD注文は、取引画面を見る時間があまりない方に向いています。
例えば、米ドル/円のレートが100円の時に買い(指値注文)、101円になったら売る(決済注文)。
成行注文でポジションを取る場合、リミットオーダーで利益確定ポイントを設定し、ストップロスオーダーで損切り注文をすることもできます。
実際、非常に多くのデイトレーダーがこの方法を採用しています。
ポジションを取るということは、1銭や2銭のズレでもタイミングを見て、あとは自動注文に任せて、刻々と変わる利益や損失で気持ちを切り替えないようにすることだと考えている人もいるようです。
取引画面を見ていなくても、指定されたレートに達すると新規・決済注文を出し続けてくれるので、いつの間にか利益が増えていたということもあります。忙しい人にはとても便利な注文方法ですので、ぜひマスターしてください。