FXのリスクとその対処法とは?初心者でもコントロール可能!

FXにはどのようなリスクがあり、どのようにコントロールすればいいのでしょうか。
初心者でもできるFXのリスクコントロールの方法をご紹介します。

FX取引に伴う主なリスクは何ですか?

FXは、為替差益やスワップポイントといったリターンを比較的低コストで効率的に追求できる方法ですが、いくつかのリスクも伴います。まず、どのようなリスクがあるのかを確認しておきましょう。

主要なものを挙げると (1)レバレッジの副作用、(2)為替変動、(3)金利変動、(4)流動性、(5)スリッページ、(6)技術的トラブル。それぞれについて、順を追って説明します。

(1)レバレッジの副作用は、まさにメリットの裏返しであり、特に留意が必要であるが、詳しくは後述しますが、
次の(2)の為替変動については、相場が変動することで為替差益が狙えるものの、予想に反して相場が動けば為替差損が発生するため、このリスクには留意する必要があります。

(3) 金利の変動には有利な影響と不利な影響があり、金利差の増加につながるものは有利な影響を与える傾向があります。逆に、金利差の減少をもたらすものは、スワップポイントの減少や市場価格の下落をもたらす可能性があります。

(4) 流動性とは、取引が確実に成立するか否かをいいます。現実には、あまり取引が盛んでない通貨ペアもあり、希望する価格で取引を成立させることが難しいケースもあるでしょう。

また、普段は取引が活発でも、世界的に注目される経済指標の発表直前に、市場参加者が慎重なムードになり、急に取引の勢いが弱まることもあります。

(5)スリッページとは、相場が急変したときに、期待していた価格と異なるレートで注文が成立してしまう現象のことです。つまり、設定したシナリオがうまくいかなくなることを意味します。

残りの(6)テクニカルトラブルは、FXだけに限らず、オンライントレード全般で共通するリスクです。通信機器の故障、通信回線の障害、取引システムの不具合などにより、取引ができなくなる事態が発生することがあります。

FXでは、特にレバレッジに伴うリスクに注意が必要。

FXの最大の魅力であり醍醐味は、レバレッジを利用して元手(証拠金)の最大25倍にも達するポジションを持ち、より大きな利益を狙えることにあります。逆に言えば、判断を誤ればロスカット(強制決済)によって預けた資金を失うことになり、場合によっては預けた資金以上の損失を被る可能性もあります。

しかし、簡単に資金を失ってしまうのは、有効レバレッジ(取引量(為替レート×保有ポジション数)を有効証拠金の額で割ったもの)が自分の規模(資金力)に見合っていないためです。実効レバレッジを低くしておけば、多少の為替差損が発生しても、証拠金でできる最大限のポジションを取るのではなく、すぐに損切りをする必要がなくなります。

重要なのは、実効レバレッジをコントロールすることです。一般的には3倍が安全水準と言われていますので、投資経験や先見の明への自信の度合いによって、少しずつ増減させるとよいでしょう。

しかし、初心者の方や投資経験の浅い方にとっては、何をどうすればいいのか具体的に理解しづらいかもしれません。そこで今回は、レバレッジをコントロールする方法について解説します。

レバレッジをコントロールすることで、初心者の方でも安心して始めることができます。

実効レバレッジとは、保有ポジションの売買代金が口座の有効証拠金(預かり証拠金+評価損益)の何倍かを示す数値です。つまり、「取引額(為替レート×保有ポジション数)÷有効証拠金」という計算式になります。

誰もが失敗をする。儲かっている人はリスク管理に長けている。

FXでコツコツと資産を増やしている人は、勝率が高いというイメージがあるかもしれません。しかし、現実はそれほど意外なものではありません。

優秀なトレーダーの共通点として目立つのは、読みの精度が高いというよりも、読み違えた時の切り捨てが的確であることです。極端な話、10回のトレードのうち3回しか利益が出ず、残りの7回で損失が出たとしても、トータルでプラスになるようなトレードを実践できているのです。

それは、「損小利大」のスタンスで臨んでいるからです。間違っていたら速やかにストップロス注文を出して損失を小さくし、当たっていたら急いで利益を出さず、できるだけ利益を大きくするようにしています。

そして、その多くは、ポジションを建てる際に、ストップロス注文も済ませているようです。例えば、これから相場が上昇すると思って買いポジションを建てた時に、「指定したレートより下がったら売る」という「ストップロス注文」を使って、損切り注文も行っているのです。

市場が予想通り上昇した場合、この注文は執行されません。しかし、市場が予想に反して下落した場合、この注文は「ストップロス」レベルで決済され、損失を抑えることができます。

また、利益確定と損切りを同時に行う注文ができる「IFO注文」も活用することができます。相場が上昇すると予想される場合、「指定したレートになったら買う」という注文と、「指定したレートまで上昇したら売る」という「指値注文」、「指定したレートを下回ったら売る」という「損切り注文」を同時に出すことができる。同時に注文することができます。

優秀なトレーダーは、こうした便利な注文方法を駆使して、「損小利大」のトレードを実践しています。

取引システムの安定性、約定率の高さ、各国の金利情勢をチェックしよう

一方、冒頭の技術的な問題については、過去のシステム障害の履歴を確認したり、インターネット上に飛び交う利用者の声を参考にしたりして、信頼できるFX会社を選ぶことが大切です。また、日頃から主要国の金融政策をチェックしておくと、金利の方向性がおおよそわかるかもしれませんね。

 

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