FXは資産運用と言えるのか?FX取引の魅力は何か?

本格的な資産運用が必要だと言われる現代ですが、FXは資産運用の範疇に入るのでしょうか?
また、FX取引の魅力とは何でしょうか?

FX取引に伴う主なリスクは何ですか?

資産とは、現金や預貯金、株式などの有価証券、不動産など、金銭的価値のあるものの総称です。そして、資産運用とは、資産の金銭的価値をさらに高めるために「資産を効率的に働かせる」ことです。

では、「資産を活かす」とは具体的にどのようなことなのでしょうか。例えば、年利10%の預金を持っているとします。

この口座に100万円を預けると、1年後に「100万円×10%=10万円」の利息がつきます(税金を考慮せず)。金融機関でお金を働かせた結果、あなたの貨幣価値は10%アップしたことになります。

しかし、現在の日本には10%に届くような利息がつく預金は存在しません。メガバンクの定期預金は、300万円以上の大金を預けても0.01%程度の利息(300万円の預金で1年後税込み300円)しかつきません。

一方、少子高齢化が進み、年金を受け取る人が増える一方で、保険料を支払う人が減っていくと、公的年金の財政状況はますます厳しくなります。年金の支給開始年齢が今より遅くなり、支給額も少なくなるなど、老後のお金に対する不安はますます大きくなっていきます。

このような状況では、預金以外の手段による投資によって、資産の貨幣価値を将来的に問題がないレベルまで高める必要があります。そのためには、どのような手段を用いればよいのでしょうか?

前述の年率10%のような結果を期待するのであれば、今の時代、相応のリスクを取る必要があります。

ハイリスク・ハイリターンは「資産運用」と言えるのでしょうか?

もちろん、全資産をFXに投資して大きく増やそうと考えるのは、あまりにも乱暴な話でしょう。一方で、資産運用は老後まで大切なことだという理由で、ハイリターンが期待できる手段を排除することは、最初から増やすことを諦めるようなものなのかもしれません。

大切なのは、保有する資産全体でリターンとリスクのバランスをうまくとることです。リスクを過度に減らすと、リターンは預金の金利と変わらなくなりますが、リスクを取りすぎると、資産を増やすどころか、減らしてしまうことにもなりかねません。

あまり増えなくても安全・安心な預金に一定額をプールし、その一部を収益性が高く、同時にリスクの少ない投資信託に振り分け、その一部でより高いリターンを追求すれば、トータルで安定性と収益性のバランスを取ることができる。つまり、ハイリターンな投資先ということになります。つまり、ハイリターン投資は、資産全体の収益性を高めるために重要な役割を担っているのです。

本来、誰もが外貨に投資すべきって本当?

資産全体の収益性を高めるハイリターンな投資手段として、FXは有効な選択肢の一つです。また、今後の社会の変化を見据えた場合、資産の一部を外貨で運用することは非常に意義のあることだと思います。

日本は今後、少子高齢化により人口が減少し、経済規模が縮小する可能性があります。日本の経済力の低下に伴い、日本が発行する通貨の価値も中長期的に低下する可能性があります。

保有する資産のすべてが日本円であれば、日本円の価値が下がれば、実質的な資産は目減りしてしまうということです。そのような事態に備え、資産の一部を外貨で保有することを検討されている方も多いのではないでしょうか。

そもそも、外国為替市場は非常に規模が大きく、株のようなインサイダー取引もない。つまり、FXは最もフェアな環境で運用でき、高いリターンが期待できる環境なのです。

FXで稼いで非課税制度に資金移動!バトンタッチ運用もアリかも。

資産運用をする上で、ぜひとも活用したい国の制度があります。2014年1月からスタートした税制優遇制度「NISA(全国機関投資家向け少額投資非課税制度)」です。

NISA口座で株式や投資信託に投資した場合、毎年120万円までの投資元本から得られる利益はすべて非課税になります。残念ながらNISA口座ではFX取引は行えず、一見すると両者に関係はなさそうです。

しかし、アイデア次第でFXの収益性とNISAの節税効果をミックスさせることは可能です。例えば、まずFX取引で効率よくお金を増やし、それをNISA口座で運用する年間元本120万円の資金に充てるというアイデアもあります。

FXで毎月10万円をコンスタントに稼ぐことができれば、年間120万円を捻出することも不可能ではありません。こうして確保したお金をNISA口座の投資信託で運用し、さらに大きくなったとしても、税金はかからなくなります。

つまり、FXからNISAへのバトンタッチである。投資の失敗でFXの利益を失いたくないのであれば、NISAでミドルリターン、ミドルリスクの投資信託に投資するのも一つの手です。

FXは賢い資産運用の方法です

資産運用では、安全性と収益性のバランスをとることが大切です。例えば、銀行口座にお金を預けておけば、金融機関に何かあったとしても、名義ごとに元本1000万円とその利払いは保証されます。

しかし、冒頭で述べたように資産のすべてを預金に預けてしまうと、わずかな利息しか期待できないため、なかなか増額することができません。しかし、資産の一部をFXで運用すれば、その分リスクはあるものの、高いリターンを追求することができるのです。

つまり、預金などの金融商品で安全を確保しつつ、資金の一部をFXで収益性の向上を図れば、全体として過剰なリスクを取らずに資産を増やすことが期待できるのです。このように、自分なりに守りと攻めのバランスを考えながら取り組むことが、資産運用の基本であると言えます。

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