「外国為替証拠金取引」という正式名称から、少し難しそうなイメージを持たれるかもしれません。
しかし、FXの取引は意外と難しくなく、誰でもチャレンジすることができます。
誰でもできる!FX取引の流れを解説
FX取引を始めるには、(1)取引口座、(2)パソコンやスマートフォン、(3)金融機関の預金口座、(4)投資資金、の4つが必要です。このうち、(3)の預金口座は、FX取引口座との入出金に使用します。
これらを用意し、口座を開設し、資金を投入すれば、取引を開始する準備は完了です。
口座開設や資金の投入は、ここで説明したように難しいものではありません。
口座振替の場合、「FX口座」「シストレ口座」「オプション口座」のいずれに振り込むかは、マイページで指定します。口座振替の場合は、「入出金口座」に反映されますので、やはりマイページで上記3つの口座のいずれかに振込を行う必要があります。
これらの準備が整えば、IDとパスワードでログインして、すぐに注文することができます。
ただし、実際に注文を出す前に、まずは自分の戦略やリスクとリターンのバランスをきちんと検討することが鉄則です。
最低限、ロスカットルールくらいは知っておこう
FXを始めるにあたって、最低限ロスカットルールは頭に入れておいた方が良いでしょう。ロスカットとは、上記のように為替差損が拡大し、純資産額が必要証拠金を下回ると自動的にポジションが決済されることです。
その結果、損失が証拠金を上回るリスクは回避できる可能性が高くなります。ただし、レバレッジを過度にかけると、ロスカット執行の可能性も高くなります。
では、レバレッジはどのようにコントロールすればよいのでしょうか。方法は、実効レバレッジに着目し、それを低く抑えることです。
実効レバレッジとは、「取引額(為替レート×保有ポジション数)÷有効証拠金額」という式で算出される数値です。つまり、実際に建てるポジションのレバレッジ倍率を意味します。
一般的には、レバレッジ3倍程度のポジションを持てば、そうそう切られることはないと言われています。
価格を設定して注文を確定しようストップロスの説明
戦略が決まったら、いよいよ注文を出す作業に移りますが、FXは注文方法が豊富なので、シナリオによっては決済の注文を同時に出すことも可能です。
例えば、多少レートが動いても、今すぐポジションを持ちたい場合は、取引レートを指定せずに注文を出すことも可能です。一方、「○○円以下になったら買います」というように、取引レートを指定する注文方法もあります。
また、決済時に「○○円以上まで円安になったら売り」とあらかじめ注文を出しておくことで、利益を確定することができます。さらに、「○○円以下に円高になったら売り」というストップロス注文を設定することも可能です。
ストップロスとは、ロスカットの手前の水準で出す注文で、損失をできるだけ小さくすることが目的です。優秀なトレーダーの多くは、ストップロス注文を利用して深い傷を負わないように配慮しています。
実際のFX取引に挑戦してみよう
以上のように、FXは実効レバレッジのコントロールとロスカットに追い込まれるリスクの抑制を心がければ、実際の取引自体はそれほど難しいものではありません。また、最近ではスマートフォンのアプリを利用することで、パソコンに匹敵する本格的な取引を行うことも可能です。